エミッターには、チャンネルデータの作成や修正を行う役割があります。
使い方
エミッターは、通常、Eddyのシミュレーションエレメントと一緒に使用されます。エミッターは、例えば、空間内の特定の場所へ煙濃度や温度を追加することができます。また、例えば、外部の速度データをターゲットとして使用し、シミュレーションの速度チャンネルを誘導することで、シミュレーション中の既存のデータを修正することができます。
ご注意
エミッターは、その入力内容と同じタイプのチャンネルデータを放出します。インプットにスカラーチャンネルが与えられている場合、エミッターはスカラーチャンネルも出力します。
接続 | ClassType | 数値 | 説明 |
field | EddyChannel | 1 | エミッターのソースチャンネル。 |
Output | EddyEmitter | 1 | E_Elementと一緒に使用するエミッター。 |
パラメータ | 値 | 説明 |
Mode | リスト | 選択されたエミッションモード。説明については、下記の表を参照してください。 |
Multiplier | 0…inf | Emitterノードの入力内容に適用される乗数。Weak GuideモードとStrong Guideモードでは、このパラメータは誘導する強さの乗数です。 |
Direction Guide Strength | 0…inf | 誘導されるチャンネルの速度方向が、誘導するチャンネルと合致する割合を制御するVector Blendモードのパラメータ。 |
Acceleration Guide Strength | 0…inf | 誘導するチャンネルの値の大きさが誘導されるチャンネルの大きさを超えるときの、加速率を制御するVector Blendモードのパラメータ。 |
Deceleration Guide Strength | 0…inf | 誘導するチャンネルの値の大きさが誘導されるチャンネルの大きさを超える場合に、減速率を制御するVector Blendモードのパラメータ。 |
ご注意
Guide Strengthパラメータは、アーティスティックなコントロールであり、望ましい水準の誘導結果を得るには、調整を行う必要があります。直観的には、誘導するベクトルチャンネルと誘導されるベクトルチャンネルを一致させようとするフォースを制御していると見なすことができます。値を2倍にすると、このフォースも2倍になります。さらに細かい制御を行うために、加速度、減速度、方向を個別に制御する3つの異なるパラメータがあります。例えば、誘導するチャンネルは誘導されるチャンネルを加速させることができますが、減速はさせずに誘導時にエネルギーを除去するのを防ぐようにするのが望ましい場合があります。もう1つの選択肢は、誘導するチャンネルがチャンネルの大きさには影響を与えず、その方向のみに影響を与えるようにし、エネルギー分布を決定する余地を、シミュレーションにより大きく残すことができるようにすることです。
エミッションモード | 説明 |
Set | 対象のチャンネルの値を入力されたチャンネルの値に設定します。 |
Additive | 入力されたチャンネルの値を対象のチャンネルに加算します。 |
Subtract | 対象のチャンネルから入力チャンネルの値を減算します。 |
Minimum | 対象のチャンネルの値を対象のチャンネルおよび入力されたチャンネルの最小値に等しくなるように設定します。 |
Maximum | 対象のチャンネルの値を対象のチャンネルおよび入力されたチャンネルの最大値に等しくなるように設定します。 |
Multiply | 対象のチャンネルの値を対象の値と入力された値の積に等しくなるように設定します。 |
Divide | 対象のチャンネルの値を対象の値を入力された値で割った値に等しくなるように設定します。 |
Guide Weak | 対象のチャンネルの値を弱い(厳密ではない)方法で入力された値に誘導します。 |
Guide Strong | 対象のチャンネルの値を強い(厳密な)方法で入力された値に誘導します。 |
Vector Blend | 対象のベクトルチャンネルを、ユーザーが制御可能な非自明の方法で入力されたベクトルチャンネルの値に誘導します(上記のGuide Strengthパラメータを参照してください)。 |
ご注意
Guide WeakとGuide Strong間の違いは、ほとんどの場合わずかですが、Guide Weakは、対象のチャンネルが独自のことを行う余地をより多く残すため、依然として有用です。
ご注意
Guide WeakとGuide Strongは、スカラーチャンネルとベクトルチャンネルの両方で使用することができます。Vector Blendによる誘導は、名前が示すとおり、ベクトルデータのみに作用し、シミュレーションで特に速度データを修正するために使用されます。
スフィアのエミッターと静止したスフィアのコライダーを追加したスパースの煙のエレメントによる立ち上る煙 |