Motion Blur Advanced
HDRI マップは https://ctccreativestudio.com/ よりご提供いただきました
Xenon Drop 4 の新機能
Motion Blur (Advanced)フィルターは、HDRI マップ上で高度なモーション ブラー効果を作成するために使用されます。
標準のMotion Blurフィルターに加えて、Motion Blur (Advanced)フィルターが提供する追加の機能は次の通りです。
•モーションパスは任意の方向に曲げることができます。 使用例: 車で角を曲がる際のモーション ブラーを再現します。
•パスにノイズを加えることができます。使用例: ブラーでロードノイズの効果を再現したり、創造的な光のトレイル効果を生成したりします。
•モーション ブラーの量は、読み込まれた画像の値によってピクセル毎にスケーリングできます。 使用例: 画像をペイントして、マップのどこをどの程度ぼかすかを制御します。
このフィルタは、標準のMotion Blurフィルターよりも計算に時間がかかります。
Motion Blur (Advanced)の設定
Motion Blur (Advanced) Settings
U Direction および V Direction
U Direction および V Directionは、HDRI マップの画像空間内におけるモーション ブラーの進行方向を制御します。 設定例と結果は、以下の画像でご覧ください。
ご注意:青い矢印と緑の点は、与えられた設定におけるモーションブラーの方向を理解しやすくするために追加されたものです。
スライダーを使用することは、方向を設定するための最良の方法ではありません。 CanvasとRender Viewで LightPaint ツールを使用する、はるかに直感的な方法があります。
Motion Blur (Advanced)を使用してライトを選択すると、CanvasまたはRender ViewのLightPaint ToolのドロップダウンがMotion Blurオプションが含まれるように更新されます。 モーション ブラーの方向付けを行うには、このオプションを選択します。
ここで、Render View上をクリックする場合は、Reflection、Illumination、RimのLightPaintモードで、モーション ブラーの方向づけが行われます。 これにより、プロパティ パネルの U Direction および V Direction が更新されます。
ここで、Canvasをクリックする場合は、HDRI マップ上のモーション ブラーの方向づけを直接行えます。 これにより、プロパティ パネルの U Direction および V Direction が更新されます。
Blur Length
モーション ブラーの長さを制御します。 値を大きくすると、動きが速くなる印象を与えます。
Curvature および Tilt
このモーション ブラーの特別な機能は、モーションパスを曲げて、その方向を傾けることができることです。
Curvatureの設定で、モーションパスの曲率の量を変更します。 デフォルトの値は 0 で、これは直線のパスを提供します。 この設定の値が増加すると、パスはより曲線になります。
Tiltの値は、曲線のパスの方向を制御します。 以下の設定例を参照してください。
例えば、左に湾曲させる場合、傾きの設定を0にします。
以下の例では、左側の画像の曲率の設定は0です。右側の画像の曲率の設定は 0.5 です。 右側の画像で、モーション ブラーがどのように湾曲しているかが確認できます。
Noise Profile
高度なモーション ブラーの重要な機能は、ジッターノイズの変化の様子をモーション パスに入れ込むことです。 これは、ロードノイズの効果を再現したり、創造的な光のトレイル効果を生成したりする場合に便利です。
Edit ボタンを押して、ノイズのプロファイル設定を調整します。
パネルの最上部にはノイズのプレビューが表示されます。 この UI パネルを拡大縮小すると、このプレビュー範囲のサイズが大きくなります。ノイズパスをより詳細に確認したい場合に最適です。
設定を調整すると、このプレビューの表示がリアルタイムで更新されます。 ただし、HDR Light Studio の HDRI マップに新しい設定を適用するには、Applyボタンまたは OKボタンを押す必要があります。 OKボタンをクリックすると設定が適用され、パネルが閉じます。 現在の編集セッションで行われた変更を元に戻し、パネルを閉じるには、Cancelを押します。
Spread
ノイズの長さをスケーリングします。 値が小さいほど、より滑らかな結果が得られます。
Seed
シード値を探ってノイズの効果を変化させます。 このシード値により、次回プロジェクトを開いたときにノイズの結果が同じになることが保証されます。
Amplitude
ノイズの高さをスケーリングします。 値を0にすると、すべてのノイズが除去されます。
Ground Clamp
この設定を有効にすると、値は正の値のみでクランプされます。
さまざまなノイズ設定を使用したモーション ブラーの結果の例をいくつか示します。
Depth Image
読み込まれた画像は、各ピクセルが受け取るモーション ブラーの量をスケーリングします。 この機能を使用して、写真編集ソフトウェアで深度画像を黒から白までの値でペイントし、マップのどの部分をどの程度ぼかすかを決定できます。 黒いピクセルはぼかされず、白いピクセルは完全にぼかされます。
以下に、Depth Imageを使用した 2 つの例を示します。
例 1: 深度画像をペイントしました。空、太陽、地平線は静止したままですが、近くの要素はぼかされます。 手すりがぼやけているのが確認できますが、レールの間の海はぼやけていません。
例 2: 深度画像をマスクのように使用していることが確認できます。 HDRI マップから 3 つのライトのみを選択してぼかします。 3 つのライトは、マップの残りの部分に見事な光のトレイルを作成します。
高度なモーションブラーのチュートリアル
これで、基本を学習しました。高度なモーションブラーフィルターの動作を確認するために、こちらのチュートリアルビデオを見てみましょう。
高度なモーションブラーのチュートリアル