合成例 2
HDRIマップを利用した窓の作成
こちらの例では、ベースの HDRI マップで静物をライティングし、Composite Lightを使用して、HDRI マップを通して表示されるいくつかの窓を作成します。
(デモシーンを提供してくださったRaphael Rau氏に感謝します - http://www.silverwing-vfx.de )
ステップ1:Picture Backgroundライトを作成し、屋外の風景のHDRIマップを読み込みます。
これで、読み込まれたHDRIマップによって、シーンが照らされます。
ステップ2: Lightsのプリセットで、WindowGoboを選択するためにドロップダウンを使用します。
これらのWindowのライトから2つ、静物の被写体にドラッグ&ドロップし、3Dモデルにきれいに反射するようにそれらの位置やスケールを調整します。
ステップ3: 両方のWindowのライトを選択し、新しいComposite Lightにマージします(ライトリスト内で右クリック > Merge To Composite)。
新しいComposite LightのBlend ModeをMultiplyに変更します。
これで、窓はHDRIマップと乗算されます。この結果、窓が配置された場所でHDRIマップが透けて見えるようになります。
これらの窓は、必要に応じて、ライティングの見た目を変更するために移動して調整することができます。
この図は、今作成したものと、ライティングプロジェクトがどのように構築されているかを示しています。
ステップ4:HDRIマップの大部分が見えなくなったため、暗くなっているライティング全体を明るくするには、Picture BackgroundライトまたはComposite Lightの輝度を調整し、それらの値が一緒に乗算されるようにします。こちらの例では、ライティングの明るさを増大させるために、Composite Lightの輝度を調整しています。
このような設定によってライティングを制御するためのオプションは他にもあります。
窓を着色する
色付きの窓ガラスのように、窓から差し込む光に色を付けたい場合は、Composite Lightを編集して、その中のライトを確認し、各Windowのライトの色を変更します。
その結果、この色は、窓から入ってくるHDRIマップによる色と乗算されます。Colorを使用して、ライティングの雰囲気を劇的に変えることができます。
ベースのHDRIマップの変更
このライティングデザインのベースとして使用されるHDRIマップは、いつでも変更することができます。これにより、窓を通して別の場所が見えるようになり、ライティングの雰囲気も大きく変わります。
以下の例では、木が沢山ある場所を選択しました。木々が反射によって窓を通してどのように見えるか確認してみましょう。
ライトの変更
こちらの例では、Windowのライトの内容をBulbに変更し、ソフトな円形のライティング効果を演出しています。HDRIマップにブレンドすると、HDRIマップ上にソフトマスクがかかり、より柔らかいライティング効果が得られます。